私のことを知っている人の中には
ファイナルファンタジーボーカルコレクションの
CDをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
その中に、核実験に触れた文章があったのを
覚えていらっしゃるかもしれません。
あのアルバムを作っているちょうどその頃、
原爆の地下実験がいくつかの国で行われていたのです。
確かフランスと中国だったかと記憶しています。
実験に抗議して、日本ではフランス産ワインなどの
不買運動もさかんに行われていました。
日本の被爆に関しては、
広島と長崎の原爆以外にもうひとつ、
アメリカの水爆実験の被害を受けた
第五福竜丸の事件がありました。
これは私が生まれる前のことですが、
この後もたくさんの核実験が
大気圏内でも、水中でも、地下でも
行われてきました。
包括的核実験禁止条約の後
少なくなったとは言え、
中国やインド、イスラエルなど
核実験は続きました。
3月11日以降、私ははじめて
シーベルトとかベクレルとかいう単位を
耳にしました。
でも、あの頃、
陸でも海中でも地下でも
どっかんどっかん核実験をしていた頃、
この地球は、いったいどんな状態だったのでしょうか。
原発、ということで、スリーマイルと
チェルノブイリのことが引き合いに出され
その時の経験から何かヒントを得ようと
しているようですが、
数えきれない核実験とその後の被害の状況から、
解ることもたくさんあるのでしょうね。
アメリカでは先住民の保護地区のそばで
核実験が行われた為に
ネイティブアメリカンの人たちに
たくさんの健康被害が出ていました。
きっと膨大なデータがあるはずです。
わたしたち日本人は
海産物をたくさん食べる国民です。
おそらくあの頃、放射能に汚された魚たちを
たくさん口にしていたのかも知れません。
基準値以下だ、というお墨付きで。
いえ、基準値ってあったのでしょうか。
それから数十年経って、何が起きていたのでしょうか。
福島の原発事故の後、
空気や水や食物から体内に入る
放射性物質の恐ろしさを
多くの科学者の方たちが教えてくれます。
そんな今、改めて
地球上至る所で核兵器の爆発実験を続けてきた
人類の罪深さを感じます。
世界中に散らばりなお増やして行こうとする
原子力発電所に心底ぞっとします。
海の中の生き物たち、
土の中の生き物たち、
森の中の生き物たち、
虐殺を繰り返してきた人類に、
地球はどんなお返しを
してくるのでしょうか。
今、地球上には
地球を何個も破壊できるだけの
核があるのだそうです。